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母乳がよく出る飲み物や方法って本当にあるの?助産師さんに聞いたこと

子育て この記事は約 11 分で読めます。 1,942 Views

母乳育児で頑張ろうと意気込んでも、なかなか母乳が出ない場合があります。

病院ではそんな頑張るママのために母乳がよく出るようになる方法などを助産師さんが教えてくれるので、その内容を中心に今すぐできる母乳を出すためのテクニックや母乳が作られる母体のお手入れを紹介します。

 

と、その前にまず試して欲しいのが、赤ちゃんに母乳をあげるときのおっぱいのくわえさせ方です。

新米ママにありがちなのが、おっぱいの先端、乳首だけをくわえさせて母乳を飲ませることですが、これだと母乳が出にくかったりママのおっぱいが傷ついたりして痛い思いをしたりと良いことがありません。

 

赤ちゃんがおっぱいを加えようと大きくお口をあけたときに、サッと抱き寄せて乳輪まで深くくわえさせるようにするとおっぱいへの刺激も十分に加わるし、赤ちゃんもしっかりと吸いやすいので母乳が出やすく・赤ちゃんも飲みやすくなるので母乳トラブルがすぐに解決することがあるそうですよ!

 

いますぐできる方法なので、まだ試してない人は試してみては?助産師さんに直接聞いたことなのでおすすめですよ♪

さて、それ以外にも母乳がよく出るようになるような工夫やコツを紹介していきましょう。




母乳が出なくなる原因とは?!

母乳が出なくなる原因はいくつかあります。

・プロラクチンとオキシトシンが足りない
・血液、水分不足
・血行が悪い
・乳腺の詰まり

これらが原因となっていてそれぞれについて少し説明します。

まずプロラクチンとオキシトシンですが、聞きなれない言葉ですね。

これは乳首に刺激を与えることで分泌させる成分のことで、この2つが足りていないということは授乳の時に赤ちゃんの吸う力が弱くて刺激が足りていないことが原因です。

また、出産直後からは赤ちゃんも上手におっぱいを吸えなかったりしてなかなか母乳が思ったように出てくれないことはよくあります。そんなときは、おっぱいのマッサージなどをして刺激することで改善することもあります。




いざ母乳をあげるようになってから思うように出ない・飲んでくれないと悩むママが多いのですが、実は母乳育児を頑張りたいのであれば出産前からのお手入れも大切になってきます。

病院によっては、母乳育児に力を入れているところもあるので正期産(妊娠37週~41週目まで)に入るとおっぱいを刺激したりマッサージしたりして母乳が出るように備えるよう勧められるところもあります。そうすることで産後からスムーズに母乳が出るようになるそうです。

注意点としては、まだ妊娠37週になっていない頃からおっぱいを刺激するとお腹のはりなどにつながってしまうこともあるのでおすすめできませんが、もういつ生まれてもおかしくない正期産であればマッサージや刺激をしてもOKみたいです。

 

・赤ちゃんが加えにくい陥没や扁平型

また陥没や扁平な形をしていると赤ちゃんが上手に吸えず、母乳があまり出なくなる場合があります。この場合も出産前からの準備が大切になってきます。

この場合、赤ちゃんも母乳を飲もうとするのになかなか上手く飲めない。そうやっているうちに寝てしまって寝かす。でもお腹が空いてすぐに泣く。という良くないサイクルに陥ってしまうこともあります。母乳は出したからまた作られる。という面もあるので、しっかりと出さないと出なくなってしまいます。

そういった場合は、ママが自分で絞り出したり、搾乳器を使ってみるのもいいでしょう。そうしているうちにおっぱいをあげるのにあった形になることもあるし、搾乳器と哺乳瓶であげたとしても母乳をあげたことに変わりありません。

陥没している人や扁平な形の場合は、プチパットと呼ばれるゴム製の補正器を使って引っ張り出すトレーニングをすることで赤ちゃんが吸いやすいようにすることができます。(これは、出産前から準備することなので、すでに出産された方には必要ありません)助産師外来でおっぱいの状態をチェックして産院で進められて使ったという人は多いです。

 

ママの水分と栄養は十分足りていますか?

血液は水分が主な成分なので、十分に水分が取れていないと母乳の分まで水分が足りなくなって出が悪くなることがあります。また、血液なので鉄分不足も母乳が出にくくなる原因の1つだそうです。

産後は授乳におむつに赤ちゃんのお世話に追われるので、ごはんいつ食べたっけ?というぐらい生活の全てが赤ちゃんのペースになりますから、自分のごはんや栄養管理については後回しになってしまいがちです。

 

でも、赤ちゃんのごはんの元はママの食べたものから出来ているので、可能ならママのごはんの栄養バランスや水分なども考慮した食事ができるように心がけてみましょう。

とはいえ、赤ちゃんのお世話で大変な時期に自炊もあれもこれも頑張るのはけっこう大変です。。。

そんなときは冷凍食品やお惣菜でもいいですし、宅配食なども素材や栄養に気を使ったものがたくさんあるので上手に利用できるものは使って家事の負担を減らしちゃいましょう!




育児や夫のことでストレスになっていませんか?

ストレスって心だけの問題じゃありません。ストレスを感じると血管が縮こまったりして血流が悪くなることもあるんです!育児のストレスが溜まったりしていませんか?また、単純に運動不足で血行が悪くなったりすることも、また母乳の出を悪くします。

上でも書いたように母乳は血液と同じですからね。血流が悪くなると乳線の流れもやっぱり良くないそうです。

 

そして、流れが悪くなると乳線に古い母乳がたまったままになってしまい、強く張ったりするようになるのです。母乳は作られたものが出ていくことで、体にスイッチが入ってまた作ろう!ってサイクルになっているので、乳腺に古い母乳が溜まったままだと新しい母乳は作られずどんどん母乳が出なくなります。

この状態になると乳腺炎を引き起こして、授乳が上手にできずに母乳が作られないという悪循環を引き起こしてしまいます。

 

冷え症や、肩こりなどで悩んでいませんか?

血流が悪くなる原因の1つに冷え性があります。

女性の体のいろいろなトラブルが冷え性にあるとされるぐらい冷え性は馬鹿にできないものです。乳線だって体の末端組織ですから冷え性とも関係があります。

冷え性は単純に温かいところにいればOKというものではなく、気温は適度なのに手足だけが冷たかったりふくらはぎが冷たいなどの症状も冷え性の特徴です。

単純に温かくするだけではなく、一番効果的とされているのが体の「首」と名の付くところを温める方法です。「手首、足首、首」特に冬はマフラーをするだけで寒さの体感が変わるので変化がわかりやすいです。

 

体の不調などが冷え症から来ていると自覚している人なら、5本指のシルクのソックスやレッグウォーマーがおすすめです。夏場でも意外と冷えやすいのが足元。夏用のレッグウォーマーを付けるだけで体調が変わったりする人もいるぐらいです。

化繊の靴下からシルクに変えただけで変化を感じる人もいますし、寒い時期はシルクと木綿のソックスの組み合わせ重ね履きをすることでモコモコの化繊ソックスとは比べものにならないほど足を温めることができるので冷え性の人は一度は試して欲しいですね。
このように母乳が出なくなる原因はいろいろ考えられますが、次に助産師さんがよく指導する母乳をよく出すための方法を紹介します。




■母乳をよく出すための方法

では次に母乳を出すための方法を紹介します。

・授乳の回数を増やす

基本的に授乳回数は1日8~12回と言われています。
まず現在の授乳回数を把握しましょう。1日7回と少し授乳回数が少ないようであれば、授乳回数を増やしてみるのがおすすめです。
1日12回となると夜中も起きて授乳しないといけなくなり大変ですが、授乳のリズムをおっぱいが覚えることで母乳が作られやすくなります。

また、母乳を出すホルモンは夜の10時から深夜2時の間に作られるとも言われているので、この時間にしっかりと休めるようにもしましょう。

さらに、赤ちゃんがすやすやと寝ているとそのまま寝かせておきたくなるのですが、母乳をあげてから3時間ほど経ってしまったりしているなら抱き寄せて母乳をあげるのも授乳回数を増やし、母乳を出やすくさせるためのコツの1つになります。

・赤ちゃんに吸わせる回数を増やす

赤ちゃんがお母さんの乳首を吸って刺激してあげることでプロラクチンとオキシトシンが分泌され母乳が作られます。
なのでなるべく赤ちゃんに吸わせる回数を増やしてください。
母乳育児だけではなくて、ミルクも混合している場合でも吸わすようにするといいでしょう。
母乳が出るようにするマッサージなどもありますが、1番の刺激は赤ちゃんが乳首を吸う力ですよ。

・おっぱいの中のお乳を空にすると増える

・食事や睡眠など生活面での改善策

母乳は食事・睡眠などで改善できることがあります。

まず食事面ですが、洋食よりも和食が良いと言われていて筑前煮、お味噌汁、赤飯、おひたし、魚の煮付けなどヘルシーで栄養価の高く母乳分泌には適しています。
また食材それぞれに母乳への働きがことなります。

○ごぼうやニンジン、だいこん、レンコンなどの根菜類は母乳の分泌をサポート
○わかめなどの海藻類、ほうれん草、小松菜などの青菜は母乳をサラサラにして母乳の質を高める
○小豆や豆腐は母乳自体の質を上げる
○昆布は乳腺のつまりを解消
○魚は母体の血液をサラサラに保つ

と言われています。

このようにそれぞれの食材で母乳に良い働きをしてくれるので、なるべく食べるように心がけましょう。

 

飲み物では白湯や麦茶、ごぼう茶、豆乳などは母乳に良いと言われています。授乳期間中は1日2L以上の水分が必要で、夏は4L、冬は3Lが理想とされています。母乳に良い飲み物で、こまめに水分補給をしましょう。




ここで注意点を2つ
揚げ物、菓子パン、ケーキやお菓子、ピザ、お肉などを食べすぎてしまうと乳腺炎になりやすく母乳の出が悪くなるのでなるべく控えましょう。(脂質が多い食事は母乳の出が悪くなると言われています。)
どうしても甘いものが食べたくなったら洋菓子ではなく和菓子にしたり、お肉が食べたくなったら脂身が少ないところを選んだりすると良いでしょう。

 

母乳に良い食材を見てみると野菜がほとんどなのでサラダをたくさん食べよう!と思うかもしれませんが、ここに落とし穴が・・・サラダによく使われるきゅうりやナス、そして生野菜は体を冷やしてしまいます。
体が冷えると血行が悪くなり、母乳が出なくなってしまいますね。夏野菜は基本的に暑い夏を乗り越えられるように体を冷やす食材が多いので気を付けて、可能ならサラダとして野菜を食べる場合は生野菜ではなくて、温野菜にしてみるなど工夫してみましょう。

 

次に睡眠もとても大事です。

育児の疲れを睡眠で取る目的もありますが、母乳分泌に必要なプラクチンは睡眠中に分泌量が増えます。夜、赤ちゃんのお世話で寝れない!という方は赤ちゃんと一緒にお昼寝をするのもいいでしょう。

朝起きて夜寝るのが一番。規則正しくいなきゃいけない。なんて常識は置いておいて、今は赤ちゃんのペースに合わせて生活することだけで十分な時間ですよ。
他にもお風呂の際は湯船に浸かりリラックスしましょう。
育児で時間がなくお風呂もシャワーで済ませがちですが、短い時間でもいいので湯船につかるのでは大違いです!
湯船につかる事で血行が促進されるので母乳分泌につながりますし、ストレス解消にもなります。血行促進といえば的度な運動も大切です。
10分間のストレッチなど出来る範囲で構いませんのでこまめに体を動かすようにしましょう。

また服装も肝心です。締め付けがきつい服装をしていると血行の巡りが悪くなり母乳が出にくくなります。
なのでゆったりとした服装が良いですし、特に授乳ブラは締め付けがきつくないので母乳が良く出るようになります。




母乳が出ないと悩み過ぎないで!

やっぱりみなさん可能なら母乳で育てたいと思っているママが多いです。免疫などにもいいとか大変だけどわが子に直接おっぱいをあげられるのは幸せなことですよね。

ただ、そのために自分で自分のことを追い詰めてしまいがちなママも多いのです。

 

母乳育児は出産前から供えておきたいものですが、すべての病院でそこまでのサポートや指導があるわけではないですし、備えていても産後の状況によっては母乳が出にくくなることもあります。

 

そんなときに、出ない・出ないと自分で自分を追い詰められると余計にストレスになってしまいます。産院には助産師さんがいますから、産後退院してからも気軽に連絡をして相談すると良いでしょう。一か月検診のときまで待つ必要はありませんよ!

さらに、地域によっては産後のママの安心サポートサービスを実施しているところもあります。

 

筆者の住んでいるところでは、生後4か月未満の赤ちゃんとママを対象に産院や助産所で母子同室で滞在して助産師さんの相談やサポート(ママの体調管理や休養、おっぱい相談・赤ちゃんのお風呂・おっぱいの与え方、ゲップのさせ方など)を受けられるサービスがあります。市役所などに問い合わせたり、ホームページなどで調べてみてましょう。

自分だけで頑張らないで周りの助けを借りながら、育児が楽しめるように環境を整えたりしてみてくださいね。

 

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