赤ちゃんのアトピーはいつから?赤ちゃんの湿疹が治らない場合どうすればいい?
アトピーの症状は生まれてすぐに発症する訳ではありません。生後4,5か月たってからアトピーの症状が出てくる赤ちゃんが多いといわれています。
そこで重要なのが、母乳です。実は母乳の飲ませ方次第でアトピーの発症を遅らせることが出来るかもしれないという説があるんです。
母乳って生まれてから出来るだけ早くあげればあげるほど良いという印象がありますよね。
けれども、厚生労働省の研究では母乳開始時期が早ければ早いほどアトピーの発症率が高くなるといわれています。生まれてすぐに母乳育児を開始した赤ちゃんよりも、生まれてから2日、4日、と開始日数が遅れれば遅れるほどアトピーの発症率が下がるそうです。
もちろん母乳育児が悪いという訳ではありませんが、母乳が沢山出るからといって生後まもない段階から母乳ばかりを上げないほうが良いのかもしれませんね。出産直後はお母さんも疲れています。母乳は栄養が豊富ですが、最近の粉ミルクは母乳と変わらないくらいの栄養を含んでいますし腹持ちも良いです。体を休める意味合いでも、生後しばらくは粉ミルクが多めの育児の方が良いかもしれませんね。
また、母乳育児中のお母さんの食生活の見直しも重要です。妊娠中はもちろん、授乳中の食事も赤ちゃんのアトピー発症に深くかかわっています。授乳中はお腹が空いてしまってついつい食べ過ぎてしまいますよね。けれども、赤ちゃんのためにもなんでもかんでも食べ過ぎるような生活をしていてはいけません。
アレルギー発症しやすい卵や牛乳、乳製品の過剰摂取は控えてください。乳製品は母乳の元となる印象がありますが、アトピー性皮膚炎や食品アレルギーの原因になる可能性がありますし、母乳が出にくくなる場合もあります。
また、抗原性の高い食品もおすすめしません。妊娠中は生ものは控えた方が良いといわれていますが、授乳中も生ものは控えましょう。お刺身や生卵といった食品は食べ過ぎると母乳から伝わり赤ちゃんのアトピーの原因になる可能性があります。
妊娠中も含めると、2年以上は生ものを満足に食べることが出来ません。ほかにも沢山の食事制限がありますし、我慢するのは辛いですよね。けれども、自分のちょっとした不摂生が子供の一生を左右してしまうかもしれないんです。自分がほんの数年我慢するだけで、子供が一生アトピーに悩まされる可能性を取り除くことが出来ます。
子供の生涯のためにも、妊娠中授乳中は食生活を見直して子供をアトピーから守ってください。
アトピーは遺伝するの?
アトピーは遺伝すると言われています。
もちろん、100パーセント遺伝する訳ではありませんし、良心がアトピーじゃなくてもアトピーの子供が生まれてくる可能性もあるそうです。
一般的に、赤ちゃんがアトピーになる確率は10パーセント程だといわれています。両親がアトピーじゃなくても、10人に1人の赤ちゃんはアトピーになってしまうんですね。
両親がアトピーの場合は赤ちゃんがアトピーになる確率も上がってしまい、両親のどちらかがアトピーの場合は30パーセントの確率で赤ちゃんもアトピーになるそうです。ちなみに、花粉症や食品のアレルギーなども同じくらいの確率で遺伝してしまうそうです。
両親が二人ともアトピーだった場合は、さらに遺伝する確率が上がり50パーセントの確率で赤ちゃんもアトピーになってしまいます。二分の一、というとかなりの確率に感じてしまいますよね。
もちろんアトピーにならない可能性もありますが、普通の人よりもアトピーが遺伝する確率がぐっと上がってしまいます。自分自身がアトピーで苦労した経験があると、子供にはそんな辛い思いをさせたくないですよね。
生活環境次第でアトピー発症の確率を下げることが出来るので、安心してください。また、親がアトピーならアトピーの緩和方法、対策方法などもわかっているので対策も取りやすいですよね。
妊娠中に出来るアトピー対策方法
実は、妊娠中の努力次第で赤ちゃんのアトピーが発症する確率を下げることが出来るんです。そのためには妊娠中に気を付けるようにしましょう。妊娠中の生活次第では、両親がアトピーじゃなくても赤ちゃんのアトピー発症確率を上げてしまう可能性もあるんです。
大切なのは、妊娠中の食生活です。
妊娠中はつわりの影響で好きな物が食べられなかったり、逆に食べ過ぎてしまうという人もいます。しかし、腸内環境が整っていないと免疫力が低下してアレルギーが発症しやすくなりアトピーになる確率も上がってしまうんです。
妊娠中の腸内環境が悪化していると、便秘にもなりやすくなります。栄養バランスを整えて乳酸菌や鉄分などをしっかりと取り、腸内環境のバランスを適切に保つ努力をしましょう。
あとは、食べ過ぎないことも大切です。赤ちゃんが生まれたら落ち着いて外食出来ないから、と思ってついつい食べ過ぎたり外食をしすぎてしまう人も多いはずです。もちろん食べつわりだと食べないと気持ち悪くなってしまいますよね。けれども、食べ過ぎると胃腸が疲れてしまい体内環境が悪化してしまいます。赤ちゃんのためにも適度に体を休ませながら食事をとってください。
そして、一番大切なことが気にしすぎないことです。子供がアトピーだったらどうしよう、自分と同じ苦労をさせてしまったらどうしよう、なんで悩んで妊娠生活を送っていると、ストレスになり体にも影響を及ぼしてしまいます。
確率が高いといっても必ず赤ちゃんもアトピーになるという訳ではありませんし、抱え込まずに気楽に過ごすことが一番大切なのかもしれませんね。