出産後保育器に入ることに、保育器の費用と入る基準とは?

私が娘を出産したのは正産期の39週目でした。
直前の診察で体重2800gぐらいかなーと聞いていたのに生まれてみると2548gとやや小さめで、
あと一週間早く生まれてきていたら低体重だったかもしれません。
お世話になった産院は体重が2500gより少ないと保育器にいれる方針でした。
甥っ子は生まれつきの障害があったので少し保育器に入っていたことがあります。
Contents
保育器はどんなときに入る?
保育器は、甥っ子のように少し体の機能で心配なことがあるときも入ることがあれば、
娘のように特に問題なくても体重の規定で引っかかって入ることもあります。
どの程度で保育器を利用するかはその病院ごとに決まりがあったりしますが、最終的にはお医者さんの判断によるのだそうです。
甥っ子が保育器に入った時は家族みんなで心配したのですが、今ではチャイルドシートも抜け出してしまうほどやんちゃで元気です。
それほど健康上に問題がなくても、念のために入ることも多いのですね。
もし保育器に入った時のためにあわてないように、退院時の支払いのこと、手続きのことなどを紹介していきます。
子どもの健康が第一、でもやっぱり気になる費用
甥っ子が保育器に入ったとき、保育器を使ったから支払いが高くなるんじゃないかと義弟は心配していました。
そこの病院はクレジットカードが使えなかったので、退院のときにお金を準備しないといけないからです。
子どもの健康よりお金かよ!って思うかもしれませんが、
退院を目標にママもパパも病院の看護師さんもがんばっているのでいずれ退院する日がきます。
そのときのことを楽しみにする一方で、義弟は一家の大黒柱として費用が気になったそうです。
保育器を卒業㊗実際に支払った費用は?
心配性な義弟は、事前にきちんと手続きしていたおかげで退院のときには数千円程度で済みました。(出産費用除く)
もし、退院するときまでに手続きができていなかったら数十万円単位の支払いになっていたことでしょう。
最悪、高額な医療費を支払ったとしても後から手続きすることでお金が返ってくることもできるのですが、退院のときに何十万円も用意するのも大変なものです。
最近はATMでも一日の引き出せる金額が制限されているし、そんなにたくさんの現金を持ち歩くのは不安ですよね。
なので、できれば事前に手続きをしておいて最初から支払い額を抑えておく方がスムーズではないでしょうか。
義弟は几帳面なので、支払うお金でなく子どもが退院するときまでにもらえるお金の手続きも済ませていてさすがだなーと思いました。
保育器にかかる費用はいくらぐらい?
保育器は「24時間稼働の精密機械」そのため、高額な設備になります。
そのため、保育器に入ったらたくさん料金がかかると思っている方も多いでしょう。
しかし、未熟児や成長が不十分で産まれてきた赤ちゃんが生きるためには必要不可欠です。
一日いくら?保育器の費用
保育器の費用は病院によって異なります。正規の請求額は一日だいたい10万円程かかるといわれています。
10日間入ると100万円、一か月入ると300万円程の金額となってしまいます。
ママのお腹の中と近い状態を作って24時間看護体制の中での医療なのでこれだけの金額がかかってしまっても仕方がありません。
けれども安心してください。これはあくまで正規の金額です。
未熟児のための乳幼児医療証という制度があり、これを利用することで正規の金額よりもずっと安い金額で保育器に入ることが出来るのです。
保育器は医療費の助成が使える
乳幼児医療証とは、地域によってさまざまな呼び方があります。
未熟児として保育器に入った場合は未熟児養育医療給付と呼ばれる場合もあります。
これは、乳幼児の医療に関する代金を一定金額保証してもらうことが出来る制度です。
負担してもらえる金額は自治体によって異なりますが、ミルク代のみ、初診料のみの場合や一定料金以上は全額国が負担ということが多いでしょう。
そのため実際に保育器に入って支払った金額は5,000円から30,000円という方が多いといわれています。
これから子どもの成長にもっとお金がかかるので、助成金や給付金で医療費が安くなるのはとても助かります。
乳幼児医療証はどうすればもらえる?
手続きに適用される年齢は地域によって異なりますが、子どもにかかる医療費の負担を軽減するもので、
自治体によって医療費が3歳まで無料、中学卒業まで無料など決まっています。
手続きは、市役所や区役所などの自治体に行けば案内してもらえるので簡単です。
赤ちゃんが産まれたら健康保険に加入すると同時に各自治体の必要書類に記載をして、すべて手続きが整うと乳幼児医療証が交付されます。
産後すぐはバタバタとしてしまいますが、出産届けなども含めて窓口で出産したことを伝えると必要な手続きなども案内してもらえるので早めに済ませておきたいものですね。
子どもが生まれたら中学校までもらえるお金がある
保育器とか入院すると支払うお金ばかりが気になってしまいますが、実は子どもが生まれるともらえるお金があります。
それは、児童手当というものです。
子どもの年齢、何人子どもがいるかによって受け取れる金額が変わります。
基本的には、
0歳~3歳 15000円
3歳~小学校終了前 10000円(1人目、二人目)15000円(3人目)
中学生 10000円
他にも、所得制限があって、大体960万円以上の世帯所得があると1人5000円になります。
どこでもらえる?手続きは必要?
児童手当は市役所に児童手当の届け出をすることでもらえます。
出生届けを出しただけでは支給されませんので、要注意です!
児童手当を受け取るための申請書・認定請求書を記入して申請したらもらえるようになります。
振り込み先の銀行口座や名義などの登録が必要なので持っていきましょう。
もう1つ気を付けないといけないのは、申請をし忘れていたとしても過去の分にさかのぼってもらえないところです。
忘れているとその間もらえないので、早めに手続きをしましょう。
保育器の費用など支払うお金だけでなく、子どもが生まれたらもらえる児童手当など
早くしておいた方がいい手続きを知らないと損をすることもあります。
もし、保育器を利用した場合は赤ちゃんの医療費について書いたこの記事も合わせて読んでおくといいですよ。
どうして保育器に入るの?
赤ちゃんは生まれたときから肺で呼吸して、皮膚だってそれまでは羊水に守られていたものが外の空気に触れることになります。
オギャーと生まれてすぐに肺呼吸して水の中から空気の世界で生活するなんてすごい変化ですよね。
そんな急激な環境の変化なら通常の赤ちゃんでさえびっくりしてるはずです。
小さく産まれてきてしまった赤ちゃんは急に肺呼吸をするのが大変だったりします。他にも体や内臓の機能がもう少し成長が必要だったりすることも。
そんな赤ちゃんの体への負担を減らして、安心して成長するようにと作られているのが保育器です。
保育器は現在の医療技術で出来る範囲で胎内環境に近づけて作られています。
保育器に入ると心配だけれど、安心できるのは、日本は新生児の死亡率が一番低い国だということ。
それだけ日本で使われている保育器の性能は高く、未熟児で生まれてきた赤ちゃんが無事に成長していくのに良い環境が整っていると言えます。
保育器は体重が目安、他にはどんなときに入る?
保育器に入る目安としては体重がよく知られていて、生まれてきた赤ちゃんが2500g以下だと利用する目安になっている病院が多いです。
私が利用した産院も体重も目安になっていました。
予定日よりも少し早めに産まれてきた赤ちゃんや予定日に近い時期に産まれてきた赤ちゃんでも、
私のように妊婦健診で予想していたより体重が少なく産まれてくる場合があるので、念のために入ったりすることも良くあるそうです。
保育器はお母さんのおなかの中みたいにできている
体重以外にも体の機能や肺などの臓器が少し発育が足りなくて、、、
外の世界の刺激にまだちょっと対応できないと判断された場合も保育器を利用することになります。
早産で生まれた赤ちゃんは体温調節も免疫機能も未熟なことが多いので保育器を使った方が安心なため利用することが多いんですね。
保育器はまるで「お母さんのおなかの中みたい」に整えられているそうです。
まだちょっと外の刺激が強い子が十分に生活できるように安心して育つための空間で守りながら成長を見守ります。
もし赤ちゃんが保育器に入ってママが先に退院したら
できれば赤ちゃんとママが一緒に退院したくても、赤ちゃんだけ保育器にもうしばらく過ごすこともあります。
そうなるとママは毎日病院に通うことになるので産後の疲れや体調が戻らない中でけっこう大変です。
義妹の様子を見ていて思ったことなのですが、病院に通うこともとっても大事なのですが、
退院後の赤ちゃんのお世話や良い母乳をしっかり出すためにもママ自身が産後の疲れを癒すのも同じぐらい大事だと感じました。
産後はホルモンバランスも崩れてイライラしやすかったり、骨盤がまだガタガタでまるで自分の身体じゃないみたいになります。
赤ちゃんのお世話をいっぱいしてあげるためにもママが元気でいることが大切だと感じました。
赤ちゃんが退院してくると、とたんに24時間フルでママ業が待っています。本当に休みなしですからね。
病院で赤ちゃんを診てもらえている時間をママの体を休めるために使って、体の回復をすることも、赤ちゃんが退院後にしっかりとお世話できる備えになります。
子どもの成長はバラバラ
予定日よりもちょっと早めに生まれても体重もしっかりあって何もトラブルがなかったり、正産期でもやや小さめで生まれたりとお腹の赤ちゃんの成長はバラバラです。
妊婦健診のときの予想体重と違うことも良くありますし、その子その子によって成長も違うので少し小さめで生まれてくる子もいますよね。
生まれてからの半年間は1か月ごとの体重の増えも早くすぐに倍ぐらいになります。
赤ちゃんの成長はとても早くて生命力の強さを感じました。
保育器に入るとなると心配で眠れないぐらいな気持ちになるかもしれません。
赤ちゃんを守るためにも、費用や手続きに関することはきちんとしておきたいところですね。