完母(完全母乳)育児にしていくことは可能?

子どもが生まれたら母乳だけで育てたいと思っていたんですが、なかなか母乳育児が軌道に乗らなくって悩んでいた時期がありました。
産院では、周りのママたちがさっさと授乳を終わらせてるのに40分も50分もかけて良く飲めて20gしか増えていなかったり、、、
こんなに母乳をあげるのって難しいと思いませんでした。
どうやったら母乳が増えるのか?混合から完母にすることってできるのか?不安なまま退院したのですが、
授乳トラブルがきっかけでサクッと完母にすることができました。
どうしてトラブルなのにそれがきっかけで完母にすることができたのか?
もし、授乳トラブルがなかったとしたら混合のままかミルクになっていたかもしれません。
完母にできたのは、ある助産師さんと出会ったことで正しい情報と実践できるアドバイスをもらったことが大きかったです。
産後自宅にもどったらなかなか専門家の人からサポートを受けられないし、どうすれば母乳で育てられるかわからなくて不安ですよね。
母乳育児が軌道に乗らないときは、一番いいのは産院や専門家に相談できること。
産院やネットで完母にするためのアドバイスや情報は手に入るけれど、本当にいまの方法が正しいのか大丈夫なのかわからないまま赤ちゃんを育てる手探り状態なわけです。
そこで、私の混合から完母にできた経験をもとに「どうすれば母乳育児が軌道にのったか」やったこと・知ったことを書きたいと思います。
母乳育児は大変だけれど、助産師さんから聞いたいがいと知られていない母乳の話や赤ちゃんの健康に関する話も紹介するので、これを知るとがんばろうって思えると思いますよ。
Contents
混合でスタートした育児
私が娘を出産したとき、退院するまでに母乳だけでは体重の伸びが良くなかったのでミルクを1日40mlを2回飲ませましょうということになりました。
自宅に帰ってからも授乳がスムーズにできなくて時間だけがかかる毎日。
それでもできれば完母にしたいなって思っていたので頻回授乳もがんばっていました。
ミルクならパパもあげられるので授乳してもらったり、その姿を見てこれはこれで微笑ましくてありかも♪
母乳とミルクの両方をあげて感じたんですが、母乳って消化がいいので授乳間隔が短いんですよね。
そこでミルクを足すと間が空きやすいので体を休ませることもできて楽だなって感じてました。
突然の激痛・しこり
ちょっとずつ体も回復してきて一番大事なのは娘の健康と成長だし混合でいいかなと感じ始めていたある日の夜中。
おっぱいに異変を感じて目が覚めました。
「なんかガチガチに張ってるし痛い。」
明らかにこれまでのお乳がたまって張ってるってだけではない、経験したことのない状態です。
横になってるだけなのに胸がジンジンとするし触ると痛いしとても寝てられません。><
痛みを我慢しながらスマホで授乳中のしこりや痛みについて調べるとたくさんの情報があってどうも「乳腺炎」じゃないかと分かりました。
乳腺炎とは?
乳腺炎とは、母乳が何かしらの原因で乳腺のなかに溜まってしまってそれが膿んだり乳腺が炎症を起こすことで、重症になると病院で治療を受けなければなりません。
もちろん母乳はストップ!
それどころか膿を出すためにおっぱいに管をさして膿を出す処置をしたりすることもあるのだそうです。
私の場合、おっぱい自体は熱っぽいけど、体温は上がっていないのでまだそこまでひどくはなさそうです。
ですが、どうみてもまずい状態。
できるだけ早くなんとかしないといけません。何より抱っこも胸に娘が当たると痛くてつらい。。。
まずは産院に電話だ!
そのまま眠れないまま朝を待って出産した産院に電話をかけました。
病院だったらなんとかしてくれるんじゃないかって期待して電話したんです。
ところが、返ってきた答えは「赤ちゃんに吸わせて様子をみてみて」だったんです!
いったんはわかりました。と電話を切ったものの、もう我慢したくない痛みだしできるだけ早くなんとかしたい。
どうしようかとまたネットで調べまくったところ、母乳マッサージを受けるといいって情報を見かけました。
救いの神現る!
病院がダメなら誰でもなんでもいいから何とか痛みを取りたい。
母乳マッサージについても調べまくります。
どんな方法なのか?
家でできるのか?
専門でやっている人がいるらしい。
いくらぐらいするのか?
家から行けるところにあるのか?
今日にでもできるのか?
調べあげた結果、家から車で20分ぐらいのところに母乳マッサージを受けられるところが見つかったのです。
母乳マッサージ、まじ最強!
今日みてもらえるかどうか不安になりながらも電話すると、どうにか時間を作ってもらえることになりました。
本当にわらにもすがる気持ちってこのことだな。とか考えながら少しでも楽になればと行ったのですが、
マッサージを受けたらあっさりと激痛がおさまったんです。
急きょ予約を入れたので、応急処置的にしかできなかったとは言われたものの、それでも十分なほど症状が変わりました。
その日の夜はきちんと寝る事ができたし、何よりもうれしかったのは、
娘を出産してから始めて「ゴクゴク」とおっぱいを飲む音が聞こえたことです。
それまではちゃんと飲めてるか毎回不安でしかなかったので、はじめてゴクゴクを聞いたときは、あまりに感動してしまって涙ぐんでしまいました。
母乳マッサージ最強です!
もし、母乳で悩んでいることがあるなら迷わずおすすめします。
興味がある方はこちらの記事で母乳マッサージについては書いているので読んでみてくださいね。
母乳ってイメージと現実が違いすぎる
母乳育児が軌道に乗らなかったのは、あまりにも母乳について知らなかったからだと思っています。
出産準備でモノや環境は準備していたけれど、「産後の子育てのこと」ちゃんと準備していなかったです。
母乳のイメージって赤ちゃんがママのおっぱいから美味しそうに母乳を飲んで、ママは微笑みながらわが子の顔をのぞきこんでいる幸せそのものだったんですが、
現実は、めちゃくちゃ時間がかかるのに量が飲めない。乳首が痛い。おっぱいが張って痛くて寝れない。
母乳ってこんなに大変なものだと思いませんでした。
わが子の顔をのぞき込むのは、ちゃんと飲めてるのか心配だからで笑顔からは程遠い。。。
出産後って授乳の前後に母乳がどれだけ飲めたか体重をはかるのがとっても憂鬱でした。
答えになってるようでなってないアドバイスや情報
産院でも頻回授乳・食事・睡眠・ストレスについて言われたし、ネットで調べても大体この4つのことが書かれています。
「頻回授乳は、がんばっているし食事も気を付けている。
眠れないのは赤ちゃんが泣くから取るにも取れないし、そもそもストレスは眠たいこと。。。」
調べても調べても解決法が見つからなくってネットで探す日々を送っていました。
家で悩むぐらいなら専門家に相談した方が早かった。
授乳しながらうたた寝してしまうほど眠たくてもがんばってるのに母乳をちゃんとあげられない。
「あー、あたしって母乳でないんだ。ダメだな」とか「母乳を飲ませられないってことを私が拒絶されてるとか感じてるからかな?そんな気持ちで育てたら良くないな」とか産後の疲れと寝不足でちょっと落ちてしまっていました。
母乳に関することをネットでいろいろと探しまくってました。
けれど、母乳マッサージを受けたらびっくりするほどちゃんと出るしあっさりと完母になったのです。
それもこれも、母乳で悩んでいるママを何百・何千人とみている助産師さんにマッサージを受けたからです。
悩んだり、ネットで調べるだけより実際に動いたら悩みが解決したのには理由があります。
完母にするためのステップが良くわからない。
混合で育てていると、母乳が足りていないからミルクを足しているか、足りていないと思って足しているわけですよね。
じゃあどうすれば混合から完母にするかというと、赤ちゃんの体重がちゃんと増えているかどうかです。
ミルク・混合・完母どれもママの気持ちは一緒で「すくすくと健康で元気に育ってほしい」と願っています。
わが子がお腹を空かせて泣くのって嫌ですよね。
赤ちゃんがお腹がちゃんと満たされて、成長しているかどうかを体重で見ます。
ママの中にはベビースケールを買って体重が増えているか確認する人もいますが、わざわざ買わなくても普通のデジタル体重計があれば赤ちゃんの体重を測ることができます。
一週間に一度体重を測る
混合から完母にするとき、助産師さんの指導の元、体重を測ることで足りているかみることで安心することができました。
まずママだけが体重計にのってその記録をメモしておいて、次に赤ちゃんを抱っこしたまま乗ったときの体重を測ります。
その差が赤ちゃんの体重になるので、1週間に1度ぐらいはかると体重の増加を調べることができます。
母乳を吸わせるだけだと飲んだ量がわからないので足りているのか不安でしたが、数字としてはっきりと確認できるので安心です。
ミルクを辞めるときは体重の変化に注意して減るようならミルクたしましょう。
赤ちゃんがミルクは飲むのにおっぱいは飲まない
赤ちゃんがミルクは美味しそうに飲むのにおっぱいは飲まないってことがあります。
哺乳瓶って逆さにするとジワーッとしたたるほど中身が出るようにできています。一方でおっぱいは吸わないと出てきません。
口や舌の動かし方が大きく違うので、哺乳瓶に慣れちゃった子がおっぱいを吸わなくなったり、またその逆でミルクを飲まなくなったりもします。
私は混合から完母にするとき、母乳を飲むときの口・舌の動かし方をトレーニングするためにも特殊な乳首を使いました。
手持ちの哺乳瓶の乳首部分を替えるだけで、哺乳瓶を買い替える必要はありません。
ただ、西松屋や赤ちゃん本舗などのベビー用品ショップでも置いているところの方が少ないのでネットで買う方がいいです。
≫≫ 母乳のトレーニング用 哺乳瓶の乳首
混合から完母にした一番のきっかけ
トラブルがきっかけで母乳マッサージを受けることになり完母になれたのですが、
一番影響が大きかったのは、ちゃんと母乳が出ているって自信が持てたことです。
ちゃんと出て飲めているのかわからない状態でミルクを抜くのはなかなかできないですよね。
搾乳機を使ってはっきりと何ml出てるとか目でみてわかるように「ちゃんと母乳が出てる!」って実感するのも良かったです。
搾乳機を持っていないならわざわざ買う必要もないので、授乳中やその合間に指でつまんでみて母乳が出してみる方法もあります。
良く出るときはぴゅーっと飛ぶのを見れますよ。
間違っていた母乳の知識
おっぱいって張らないと母乳がたまってないから出ないと思っていました。
でもそれは大間違いで、張っているほど溜まってるのは赤ちゃんが飲むのに対して作られ過ぎか時間が空きすぎなだけで張っていなくても母乳はちゃーんと出るんです。
これまではさっきもおっぱいあげたのに泣いたから出ないしミルクにしたりしたこともあったのですが、さっきもあげたけどまたおっぱいが正しい頻回授乳のやり方でした。
赤ちゃんが泣いたら取りあえずオムツかおっぱい、とにかく泣いたらおっぱい。
これを繰り返していくと段々と母乳育児が軌道に乗りました。
30分や一時間ごとに泣かれて授乳すると大変だけれど、無理のない範囲でやってみるといいですよ。
母乳でもミルクでもいい、正しい知識は知っておこう
母乳でもミルクでも赤ちゃんが健康に育つことが大切ですよね。
あまりに母乳にこだわりすぎてストレスを感じるぐらいならゆったりとした子育てをする方がいいと思います。
ただ、母乳に関しては正しいような正しくない情報が一般的になってしまっているのでちょっと残念だなって感じています。
日本だと半年とか1年とかで母乳を辞めちゃうって人多いのですが、何となーく「母乳っていいよね。」ってのと同じぐらい何となーくで半年、1年で辞めるのが広まっています。
じゃあなんで半年とか1年で辞めちゃうのかって、本当の理由って知ってますか?
母乳がいい根拠
母乳をあげることで赤ちゃんに免疫を付けることができるってことはたくさんの人が知ってるけれど、
じゃあ半年とかたったらおっぱい辞めるってことは免役でなくなるからなのか?というと違います。
半年たっても1年経っても母乳から検出される免疫はあることが最近の研究ではわかっていて、
WHOがこれまでの研究などを元に「母乳は2歳以上まで、あげた方がいいよ」と言っているぐらいです。
母乳派ミルク派とか
だからって母乳が優れててミルクが劣っているとか言いたいんじゃないんです。
日本のミルクって本当に良くできているし母乳がでないとき、人に預けるとき本当に助かります。
ミルクがダメ、母乳がいいとか単純なジャッジじゃなくって本当はこうなんだよってことをもっと多くの人に知ってもらって、
「私はこう育てたい」ってママが赤ちゃんを想ってくれるといいなって思います。
あまり一般的な母乳に関しての情報は他のところでもたくさん見かけるのであえてここでは書いていませんが、
完母にするための一般的に言われている食事や知識についてはこちらの記事でまとめてあります。
授乳って本当に大変だけれど、それに見合った喜びややりがいがある素敵な経験を楽しんでくださいね。