母乳とミルクの混合での育児について

赤ちゃんが生まれたら最初は母乳をあげることがほとんどだと思うんですけど、正直、完全母乳はけっこう大変なものです。
なので、夜だけ1回はミルクにしてるとか2~3か月になるとミルクを足して混合にしているってママも多いですよね。
私が出産した産院は完全な母子同室ではなかったので、夜は預けて朝方の授乳タイムはミルクをお願いしていました。
産後って体がボロボロでまるで自分の身体じゃないみたいなのに、2時間3時間おきに授乳&オムツ替えをするのはかなりしんどいです。
ママがしっかり子育てできるようになるためにも、ミルクとの混合ができるといいですよね。
そこで、どうやって混合をしていくのか?
混合のメリットとデメリットなどを紹介します。
Contents
助産師さんに聞いたミルクの足しどころ
ミルクってどうやってどのタイミングにどれぐらいあげるかは、けっこう難しかったりします。
そこで、私がお世話になっている助産師さんに母乳とミルクの混合育児について質問をしてみました。
先に断っておきますが、助産師さん(呼びやすいのでUさんとします。)は母乳育児寄りの考えを持っているのでその辺は差し引いて読んでもらえたらいいのかな?と思います。
母乳とミルクの混合育児の注意点
まず先に気を付けておきたいのは、ママのおっぱいの状態です。
おっぱいが普通に出る人がミルクを足した場合、赤ちゃんが飲むはずだった分の母乳がママのおっぱいの中にたまっていくことになります。
授乳中、おっぱいが張った経験がある人って多いかと思うんですが、ガチガチになったり痛くてつらい。><
母乳を飲ませる間の時間が空き過ぎないようにしないといけません。
母乳がとても良く出るママならミルクを足すことでトラブルを起こしかねないので、混合はあまりおすすめでないみたいです。
混合の場合は母乳をあげる間隔が大事
おっぱいがつまったり、張り過ぎて痛くなったりしないためには授乳間隔を開け過ぎないことが大切です。
それぞれの母乳が作られる量にもよると思うんですが、私の場合は授乳と授乳の間が4時間も開くとちょっとしんどい。
まぁ3時間ぐらいで「そろそろ母乳がたまってきてるかなー」という感覚はあるのですが、4時間たつとパンパンになってしまいます。
なので、ミルクを足したとしても最初の母乳をあげた時間と次の4時間の間にあげられるように調整していました。
もし、赤ちゃんが寝ちゃったりしておっぱい吸わせるのが難しいならおっぱいトラブル防止に絞って出しておくと楽ですね。
手で絞ることもできるのですが、搾乳機があると便利です。
どう育てたいか決めよう
ママが元気に子育てするのにもたまにはゆっくり寝たい。
というわけで、夜の1回だけはパパに頼んでミルクをあげてもらってるってママもいます。
もしくは授乳が辛すぎておっぱいがヒリヒリ、少し休ませたい。なんてこともありますよね。
便利なのでミルクに頼るのは楽なんですが、それがどういうことを意味しているかまで考える必要があります。
授乳間隔が空き過ぎたり、回数が減ると体が母乳そんなに要らんねんな。と判断して母乳を作る量が減ってしまう可能性も高くなります。
特に夜中の授乳は母乳と深く関係しているので夜中の授乳を辞めると母乳が作られなくなっていく可能性があることは良く言われることです。
混合をする前に完全ミルクになる可能性もあること、母乳が出なくなる可能性もあることを知った上でどう育てていくか決めて混合にした方がいいでしょう。
ミルクを足す量や飲ますタイミング
ミルクを飲ませながら母乳は続けていきたいのか?徐々に減らしていこうと考えているのか?
それによってミルクを足す量やタイミングが違ってくると思うのです。
母乳を続けるなら、夜中に1回は授乳を続けたいところ(助産師のUさんには授乳間隔はできれば3時間、めをつぶって4時間と言われてます。)
徐々にミルクのみにしたいなら夜にミルクがいいでしょうね。
飲ませる量についてはミルク缶に月齢と量の目安が書いてあるのでそれを参考に作るといいかと思います。
ミルクの量や濃さに注意
母乳を続けたいならミルク缶に書かれた通りに飲ませると授乳間隔が空きすぎてしまうので、少な目で良さそうです。
ミルクは腹持ちが良い。と言われるのですが、ミルクを飲ませた後に赤ちゃんがお腹が空かずに授乳間隔があき過ぎてしまった経験があります。
赤ちゃんを誰かにみてもらってるちょっとの間に飲ませるミルクなら少な目にしておくと授乳時間をコントロールしやすかったです。
ミルクのこと、母乳のこと、知らなかったこと
日本のミルクってすっごく優秀で良くできていると思う。by Uさん
Uさんってのは、最初にお話しした助産師さんのことです。
私、出産するまで意味がわからなかったのですが、完ミ(完全ミルク)完母(完全母乳)って言葉があるんですよね。
どちらもそれぞれの子育ての方針があるってこと。
どちらが良い。正しい。かって論調もあるのですが、そんなジャッジみたいなものは意味がないと思っています。
なんとなーくのイメージで母乳の方が優れてて、ミルクは劣る。みたいな勝手なイメージを持っている人もいますが、どちらにも良さやデメリットがあります。
ミルクだけで健康に大きくなった子はたくさんいるのがその証拠です。
まずは両方の良さやデメリットについておさらいしておきましょう。
母乳とミルクの違い
母乳の良いところは、何と言っても免疫をあげることができるところですね。
Uさんのお話しだと最近の研究では、1年とか経っても母乳の中に含まれることが確認されている免疫もあるのだとか!
というわけで、Uさんは母乳がおすすめなんだそう。
ただ、母乳の場合どうしてもママの時間が拘束される時間も長いし血液から作られている分、ママの食べ物にも非常に気を使います。
そういえばカレー、キムチ食べてないなぁー。コーヒー、牛乳飲みたいなぁ。クリームたっぷりのケーキ食べたいなぁ。
個人的な理由で乳製品まで制限されているので食べ物はちょっと我慢してるので食いしん坊にはつらいところ><
あぁ、話しがそれてしまった!
母乳は血液から作られているってことで鉄分などもしっかり補給しないとめまいがしたりします。
授乳中はお腹がすっごく減るので食べる量が倍増するってママも多いですね。
ただ、今はカロリーの高い食事が多いので、増やせばいいってもんでもなくて栄養バランスが重要なんだそう。
ミルクは便利
一方でミルクは、誰にでもあげられるところあげる場所を選ばないところがいいですよね。
母乳はママしかあげられないけど、ミルクは粉ミルクとお湯があれば誰でもあげることができます。
例えば久しぶりに外食に行ったとき、注文をして食事が運ばれてくるまでは大人しかった赤ちゃんが、食事が運ばれてきて食べようとしたところで泣きだしてしまったとしましょう。
久しぶりの外食、できれば温かいうちに食べたいな。
取りあえず抱っこしてみたりするわけです。
でもダメ。
ならばとトイレでおむつ交換してみよう。そしたらご機嫌になってくれるかな?
それでも泣き止みません。
じゃあお腹が空いたのかな?
そんなとき母乳だと授乳室を探すか授乳ケープで授乳をすることになります。
そうこうして授乳が終わるころには料理は冷めているし、一緒に食べている人は食べ終わってしまってるかもしれません。
一緒に食事をしている人を待たせたら悪いと料理を急いでかきこんで食事を終わらせました。
「いつになったらゆっくりごはんが食べれるんだろう・・・」
fin
ちょっと妄想が過ぎてしまいましたが、子育て中のママはゆっくりごはんを食べるってことなかなかできません。
当たり前のことが当たりまえにできない。
それが嫌ってほどではないけれど、たまにはゆっくり食べたいなーとか子どもはかわいいけど大変だなって思うのは正直な気持ちです。
そんなときにミルクがあると便利だなって思うんです。
母乳とミルクの味の違い
ママが体調を崩したとき、薬を飲んだりして母乳をストップしなきゃならないときもミルク飲ませますよね。
そうなったとき、ミルクを嫌がって飲まないってことも考えられます。
赤ちゃんの中には、おっぱいじゃなきゃヤダ!って子もいるみたいです。
逆にミルクじゃないとヤダ!って子も。
ミルクはいくら母乳に近づけているって言っても味が少々違うみたいですね。
さらに、母乳はそのときのママのおっぱいの状態によっても左右されます。
詰まったり長くたまっていた母乳はしょっぱいので不味いって赤ちゃんが怒ったりすることもありますよ。
赤ちゃんの吸い方が違う
ミルクと母乳では、赤ちゃんの口と舌の動かし方、使い方が違います。
言葉では表現しにくいのですが、母乳は唇と舌でしごくように飲むのですが、ミルクは唇で押すだけでミルクが簡単に出てきます。
哺乳瓶をくわえさせたところを観察してみると、唇が内側に丸まって見えないぐらいのときもあります。
一方でおっぱいをあげているときは唇がちゃんと見えてますよね。
ただ吸うってだけでも口・舌の動かし方が違うのは知らなかったです。
この動かし方が違うので、ミルクを嫌がる。母乳を嫌がる理由の1つでしょうね。
もしミルクを足しているけど母乳のみにしていきたい場合は、普通の哺乳瓶用のちくびではなく「桶谷式 直接授乳訓練用」ってのを使うといいです。
これ、普通のと比べると固くってママのおっぱいと同じように口を動かさないとミルクが出てきません。
哺乳瓶慣れを防ぐのにもおすすめです。
ママが元気な混合育児がしたい
私は、できれば母乳をあげたい。
でもお腹を空かせたりお世話をする人が困るぐらいならミルク飲ませたらいいじゃない?って思っています。
子どもを預けるときには、泣いたらあげてね。ただし量はこのぐらいで。とルールを決めてお願いしてます。
基本的には母乳で育てたいわけだから母乳が出なくなっても困るので夜中は頑張って起きて授乳していますが、
たまに子どもが起きずに私も寝過ごして授乳をしようと思っていたのにそのまま朝になったこともあります。
慣れてきたとはいえ、眠たいものは眠たいですしね。
助産師さんには授乳間隔をあけないように!と注意されてますが。笑
個人的にはこれでいいやって思っています。かなり疲れ切った時はママだって休みたいし、元気じゃないとお世話だって楽しくできません!
というわけで、混合育児の場合はどんな考えで混合育児をするのかしたいのか?を考えて、それに合わせてミルクの量・タイミングをコントロールするのが良いと思います。
いつだって楽しく育児をしたいものですね。